放射線科の紹介

当クリニック放射線科は、一般撮影装置(立位・座位撮影台、ブッキー撮影台)、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィー)、X線透視撮影装置、骨密度測定装置、といった機器構成で検査を行っています。



CR(コンピューテッドラジオグラフィー)


当院では、コニカミノルタヘルスケア製のCR「RESIUS 110」を導入しています。X線写真をコンピューター処理することにより、濃度差の無い、より診断に適した画像を提供しています。また現像処理を必要としないため、迅速な結果処理が可能です。



PACS(画像配信システム)

左よりセキュリティサーバー、ファイルサーバー、PACSクライアント

I-PACS SX


当院では、コニカミノルタヘルスケア製のPACSサーバー「I-PACS SX」を導入しています。これにより一般撮影・CTでのフィルムレス環境が実現し、撮影終了後すぐに診察室クライアントで画像診断することが可能になりました。また、院内約10カ所のクライアントPCで参照画像を見ることが出来ます。

診察室クライアント (一番右は電子カルテモニター)

各種サーバー

CT操作室

放射線科受付




胸部X線画像診断支援AI CXR Finding-i
胸部X線経時差分処理システム

異常陰影を指摘した画像診断支援AIの画像

異常陰影を指摘した画像診断支援AIの画像

肺水腫を起こした時の経時差分画像

上の写真の経時差分画像 白い所が変化の有った部位


当院では、クリニックの役割として胸部単純X線写真を重要と考えています。そのため、コニカミノルタヘルスケア製の胸部X線画像診断支援AI CXR Finding-iと胸部X線経時差分処理システムを導入し、日常的に運用しています。胸部X線画像診断支援AIは肺がんが疑われる所見である結節影や、肺炎・結核など感染症の所見である浸潤影の見落とし防止を支援してくれていて、実際人間の目では識別出来ない様な陰影を指摘することが可能で、読影診断時の有用性を感じています。胸部X線経時差分処理システムは現在と過去の差分画像を生成し、頭の中でイメージしている変化の有無を可視化してくれるため、患者さんへの説明などの際に有用だと感じています。

診察室クライアント (一番右は電子カルテモニター)

各種サーバー

CT操作室

放射線科受付




一般撮影装置


 

 

 

 

 胸部単純写真

腹部単純写真 

手単純写真 

足関節単純写真 


X線一般撮影は、健康診断の胸部撮影などでおなじみの検査で、全身の様々な部分の写真が痛みもなく簡単に撮影できます。



X線透視撮影装置



X線を用いてからだの中を透視し,その様子をTVモニターで観察しながら写真を撮る検査です。観察しながら撮影できるのが特徴です。上部消化管X線検査、注腸X線検査などを行っています。

・胃透視検査について
バリウム100〜150ccと発泡剤(胃を膨らませるための薬)を飲んで検査します。検査時には胃や腸の動きをおさえ、きれいな写真を撮影するための薬を注射します。バリウムはX線を吸収し、写真には白く写ります。胃の内壁にバリウムを行き渡らせ、全体に付着させ、様々な角度から胃全体を撮影するため、、撮影の際には患者さんに体位変換をして頂きます。検査時間は約10〜20分程度です。

・検査前の食事と喫煙
胃透視検査の場合、検査前夜21時以降のお食事は避けて下さい。当日の朝は何も飲食せずにご来院下さい。また胃酸の分泌を増やしたり胃の動きを活発にしたりしないよう、検査前の喫煙はさけてください。薬を服用されている方は事前ご相談ください。

・検査後の注意
バリウムの排泄を促すために下剤を飲みます。また、便通を良くするため検査後は水分を多く摂取するようにしてください。白色のバリウム便が出ますが、心配ありません。なかなかバリウム便が出ずお腹が張る方は早めにご連絡ください。

  ここ最近、不景気のせいか、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんが大変多い様な気がします。世の中ストレスを抱える人が多いみたいですね。潰瘍は治療をすればほぼ間違いなく直ります。潰瘍を繰り返す方も、ピロリ菌の除菌をすることにより、再発しなくなる方も多くいらっしゃいます。また検査に使うバリウムも低粘性の高性能な物を 100cc 〜 150cc 程度飲めば検査できますので、患者さんにとって大変楽になってきています。調子の悪い方は無理して我慢せずに早期発見早期治療をしましょう。



シャントエコー


当院では、透析患者さんのシャント評価を、エコーを用いて定期的に実施しています。また透析前のスタッフのチェックでシャント音やスリルに異常を感じたときはすぐ検査し、必要があればシャント造影→シャントPTAへと治療をすすめます。
 


シャントPTA

写真1. PTA前 吻合部付近の狭窄

写真2. カテーテルを吻合部まで通過させた所

写真3. 加圧し狭窄を拡げた所

写真4. PTA後


当院では、シャントエコーにて狭窄が確認された方や、透析時の脱血不良や静脈圧の上昇が見られる方にカテーテルを使ったシャント治療(シャントPTA)をX線透視下で、医師・看護師・臨床工学技士・診療放射線技師が協力してチームを組み、緊急対応も随時行っています。



骨密度測定装置

装置本体

測定結果画面


日立アロカ社のDCS-600EXVです。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の診断に役立ちます。

DCS-600EXVは、橈骨を測定するDXA装置で、
橈骨は加齢による変形が少ないため高齢者の測定に適しています。
皮質骨が主体の骨幹部と海綿骨を多く含む遠位部を1回の走査で測定できます。
検査時間も、従来2〜3分かかっていたものが、30秒程度で測定出来るようになりました。



【来院時の服装、化粧などについて】

手首の撮影など着替えが不要な部位もありますが、撮影する場所が頸部・胸部や腹部の場合、ブラジャーなど金属がついているものは着用できませんので、必要に応じて検査着に着替えていただきます。来院の際はどのような服装でもかまいませんが、脱ぎ着しやすいものが楽だと思います。



放射線科では、皆様の健康に少しでも役立てるよう、「患者さんに優しい検査」をモットーに、
最小限の被ばくで最大限の情報を提供出来るよう、日々頑張っています。
皆様よろしくお願いします。

X線検査を受けると「体に悪いのではないか?」といった質問をよく受けます。
検査によるX線被ばくについてまとめてありますので  → こちらをご覧下さい。


放射線科へのメールは
koumitsu@okayama−shouyou.jp
(半角に直してください)
までお願いします。